耐糖能異常の改善に食事療法は避けて通れない

糖尿病の先生

 

耐糖能異常は食後の上がった血糖値が元に戻るのに非常に時間がかかってしまう血糖異常の一種になります。

 

糖尿病の分類としては境界型の患者さんが多く中には糖尿病を既に発症してしまっているケースもあります。

 

耐糖能異常は発見されにくい

 

耐糖能異常はその性質から一般の検診では見つかりにくく隠れ高血糖などと揶揄されています。

 

どういう事かと言いますと、一般的に年に一回の職場の検診では空腹時血糖値を測定するのがほとんどで食後の血糖値を測定することはまずありません。

 

糖尿病の早期発見には食後高血糖かどうかを見れば一目瞭然にも関わらず未だに医療現場では空腹時血糖値が重視されています。

 

そのため食後高血糖は見逃されやすく血糖異常の初期サインにも関わらず自らの食後血糖値を知っている人が非常に少ないという矛盾した状況を作り出されてしまっているのです。

 

ですが最近は病院の糖尿病健診でも食後高血糖の重要性が認識され食後60分や120分後の血糖値を測りましょうと指導する病院も徐々に増えてきています。

 

このことから耐糖能異常の改善にはまずは自分の食後の血糖値を把握しておく必要があります。

 

⇒耐糖能異常の改善のためにまずはコレからスタート

 

 

耐糖能異常の改善には血糖コントロールが大切

 

日々変化していく食後血糖値を見ながら食事療法や運動療法、場合によってはお薬で上手に血糖をコントロールしていくことが耐糖能異常を改善するための近道です。

 

血糖計は指に針を刺す必要があるので飲食業など衛生面でNGという場合もけっこうあると思います。

 

また測定器具本体の他にチップや針などの消耗品の購入も必要なのでけっこうバカにできない費用がかかってしまうのも事実です。

 

そのような場合は尿糖計という選択肢もあります。

 

ネットや薬局などで簡単に入手できますし、何と言っても針を刺す必要がないので心理的なハードルが低く毎日続けやすいというメリットがあります。

 

ネットだと5千円ちょっとで購入できると思います。

 

使い方も簡単なので迷う事もないかと思います。

 

他にも尿糖試験紙もお手軽で食後高血糖を大まかに判定するのには便利だと思います。

 

これらの方法で自分の食後の血糖値がどれくらいなのかを大まかに把握して食後高血糖の疑いがある場合は病院で精密検査を受けることをお勧めします。

 

 

食後高血糖にはお酢に含まれる酢酸が効果的

 

わたしも自分の食後の血糖値を知ってからは将来の病気が怖くなって今まで億劫で避けてきた食事療法にやっと取り組むようになりました。

 

まずは取り組みやすい方法がいいだろうと思い色々調べていてお酢が食後高血糖の対策として効果的な食品だと分かり林檎黒酢を毎日食前に飲むようにしています。

 

黒酢に5%程度含まれている酢酸は小腸からの糖の吸収を穏やかにする効果があります。

 

具体的には食事から摂取された砂糖、ショ糖、麦芽糖などの二糖類はそのままでは小腸から吸収できないためα-グルコシダーゼという酵素でブドウ糖にまで分解する必要があります。

 

酢酸はこのα-グルコシダーゼ酵素の働きを阻害して二糖類の小腸での分解時間を遅らせる働きがあるのです。

 

これによって食後の血糖値の急激な上昇が抑えられ血糖値のピークも抑えることができるなど一石二鳥の効果が期待できるのです。

 

食後血糖値のピークが抑えられるとインスリンの分泌が節約できるので、すい臓への負担が少なくて済みます。

 

これは食後高血糖や2型糖尿病の治療薬としてよく用いられるベイスンと同じ作用があるのでやってみる価値はあると思います。

 

自然の食品で薬と同じ効果が得られるなら試して損はないですよね。

 

 

まずは自分の始めやすい方法で高血糖対策を始めてみる

 

まずはお酢から初めて徐々に糖質の多い食事を控えながらもずくやワカメ、オクラなどに多く含まれる水溶性の食物繊維なんかも食事に取り入れていきたいと思います。

 

水溶性食物繊維は小腸の水分を取り込んで粘っこいゲル状になるので摂取した糖質を包み込み小腸から吸収されるスピードを緩やかにする働きがあります。

 

これによって食後血糖値のピークが下がるので血糖値対策としてはお勧めの食品です。

 

現代日本に限らず世界中で糖質異常は問題になっています。

 

活動量の多かった昔の時代の名残としてエネルギー不足でも血糖が下がり過ぎないように成長ホルモンやグルコガンなど未だに血糖値を上昇させる身体機能の多くが失われずに残っています。

 

しかし昔と比べると便利になって活動量が大幅に減ってしまった現代人にとって糖質の摂取が過剰になってしまっているのです。

 

エネルギーとして消費しきれなかった糖質は脂肪となって体内に蓄積されるので肥満症も増加しています。

 

肥満が原因でますますインスリンが効きづらくなり血糖値がいつまで経っても下がらないといった負のスパイラルに陥ってしまっている糖尿病予備軍が日本だけでも2000万人以上いるとされています。

 

もはや国民病となってしまった血糖異常ですが通常は症状が急速に進行することはなく徐々に悪化してく慢性型の疾患なので地道に食生活を気を付けて糖質を制限していけばそれほど怖い病気ではありません。